お客様インタビュー-M&A 事業承継 株式会社ユニコン

Interviewお客様インタビュー

中古ゴルフショップチェーンの経営者が選んだ、 未来を託すM&A

ゴルフ用品の買取・販売を、実店舗とネットショップで展開してきたアクオ株式会社。22年前に起業し、年商14億円の企業へと成長させた森慎太郎さんは、2023年に東証プライム上場企業トレジャー・ファクトリーへM&Aを実施した。事業拡大を目指すなかで、なぜM&Aを決断したのか。その背景と、後悔のないM&Aの秘訣について伺った。

26歳で起業、年商14億円の企業へ拡大

中原:

本日は愛知県から森慎太郎さんにお越しいただき、お話を伺います。よろしくお願いします。

森さん:

よろしくお願いします。

中原:

まず、森さんの自己紹介と、以前経営されていた会社について教えてください。

森さん:

森慎太郎と申します。名古屋で22年前にゴルフショップを運営する会社を立ち上げました。直近の売上規模は約14億円、店舗数は10店舗ほどで、ゴルフウェアの買取・販売を中心に事業を展開していました。

中原:

日本政策金融公庫の「2024年度新規開業実態調査」によると、開業時の経営者の平均年齢は43歳ですが、森さんは26歳で起業されています。当時から起業家精神旺盛だったのでしょうか?

森さん:

父が自営業だったこともあり、独立することに抵抗はありませんでした。高校時代には雑誌広告で物を売ったり、同級生と情報誌を作って配布したりしていました。大学時代にはヤフーオークションを活用して物販ビジネスを行い、商売への意欲は常に強かったですね。25、6歳の頃にチャンスが訪れ、起業に踏み切りました。

中原:

「ゴルフキング」1号店を2005年にオープンし、順調に店舗を拡大されました。当初から100店舗展開や上場を目指していたのでしょうか?

森さん:

はい、若かったこともあり、大きな目標を持っていました。拡大を意識して経営していましたね。

中原:

経営者として最も充実していた時期はいつでしたか?

森さん:

5~10年目の間です。店舗数、スタッフ、売上が順調に増加し、最もやりがいを感じていた時期でした。

中原:

逆に最も大変だった時期は?

森さん:

地域密着型の経営と、ゴルフに特化した専業企業であった点です。同業の多くは他事業と兼業でしたが、当社はゴルフ一本に集中していたことが差別化につながりました。

中原:

リーマン・ショック後の売上低迷期や、従業員が増えて経営の役割が変わった時期です。やはり大変でしたね。

森さん:

地域密着型の経営と、ゴルフに特化した専業企業であった点です。同業の多くは他事業と兼業でしたが、当社はゴルフ一本に集中していたことが差別化につながりました。

人材確保の壁に当たり、企業の未来を託したM&Aを決断

中原:

2023年10月に、東証プライム上場企業のトレジャー・ファクトリーへ会社を譲渡されて1年以上が経ちますが、M&Aについて後悔はありますか?

森さん:

一切ありません!大満足です。

中原:

M&Aを決断した理由の一つに「採用難」があったと伺いました。

森さん:

販売業界全体で採用が難しくなり、事業拡大の大きな壁になりました。店舗ビジネスは人材が不可欠です。中小企業としての限界を感じ、大手企業の傘下に入ることでさらなる成長を目指しました。

中原:

M&Aを進める中で、従業員への影響を気にする経営者も多くいらっしゃいます。その点についてはどう考えましたか?

森さん:

確かに「従業員への裏切り」と捉えられることを懸念しましたが、会社を成長させることが従業員にとっても最善だと信じていました。M&Aは変化を伴うため、一時的なストレスはありますが、長期的にはプラスになるものだと。結果として、従業員にとっても良い方向に進んだと感じています。

中原:

初めてお会いしたとき、森さんは、まだ譲渡の意思が固まっていませんでしたね。いろんな方に相談されたと思いますが、最終的に譲渡を決めるきっかけは何でしたか?

森さん:

中原さんです。

中原:

そうなんですか(笑)。

森さん:

M&Aは、これまでの経営人生のなかで、最大の決断でした。ですから、信頼できるアドバイザーにお願いしたいという想いがあったんです。

中原:

ありがとうございます。我々も複数社をご紹介させていただきましたが、最終的にトレジャー・ファクトリーを選ばれましたね。

森さん:

20年間、経営してきた会社なので評価も気になりましたが、それ以上に重要だったのは、会社の未来を託せるかどうか。会社を成長させてくれると確信できる相手と巡り合えたことが、最終的にM&Aを決断する決め手となりました。

M&Aは成長痛のようなもの―M&A成功とその先の人生

中原:

森さんにとって、M&Aを一言で表現すると?

森さん:

「成長痛」のようなものです。企業が成長する過程で避けられない変化の一つだと捉えています。

中原:

なるほど。環境を変えて、さらなる成長路線に乗せていくためには必要なことですね。ところで、私はよく譲渡後の人生について相談を受けるのですが、森さんはどのように考えていましたか?

森さん:

譲渡する5~6年前から不動産賃貸業を始めていたので、譲渡後はそちらに注力する予定でした。ですから、何もやることがない不安はありませんでした。

中原:

M&A後、解放感はありましたか?

森さん:

半年ほど引き継ぎ業務があり、精神的に拘束されている状態が続きましたが、その後は心身ともにフリーになりました。1ヶ月ほど海外旅行をしたのですが、「経営から離れるとこんなにストレスフリーなのか」と実感しましたね。

中原:

やはり、譲渡後にやることが決まっていたことが、安心感につながったのでしょうね。

森さん:

そうですね。譲渡後にできる仕事を少しでも用意しておいた方がいいとは思います。

中原:

現在の心境はいかがですか?

森さん:

今でも元の会社のことは気になります。私自身ゴルフをするので、店に顔を出すこともあるのですが、従業員が元気に働いている姿を見ると安心しますよ。退職した従業員はいないそうで、譲渡先の会社がしっかりと引き継いでくれたことに感謝しています。

中原:

振り返って見て、満足できる M&Aのために何が大切だったと思いますか。

森さん:

我が子のように大切に育てた会社を託す相手だからこそ、継続的に会社を成長させてくれると信用できる相手と出会えたこと…それに尽きます。結果的にトレジャー・ファクトリーに譲渡したことが、大満足につながっています。

中原:

会社が想像通りに成長軌道に乗り、従業員さんにとっても良い環境が整ったからこそ、心残りのないM&Aになったのですね。

森さん:

まさにその通りです。

中原:

本日は貴重なお話をありがとうございました。今後のご活躍を心より応援しています!

(左から)弊社中原、森様
取材日:2025/2/19

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